AELLAはここまでやってます。Part1「個体差」

2019/08/31

AELLA製品をご愛用の皆様、ありがとうございます。

よくイベント先で言われるのが「AELLAさんの製品はどこから見ても綺麗ですよね。手抜きのない姿勢が素晴らしいです。」とか「さすがこだわって作ってるだけあって操作感は抜群ですね」とかお褒めの言葉を頂戴します。

たしかに、細かなところまでこだわって作っています。で、細かなところまで、ってどういうことでしょう??って思われる方もいらっしゃると思います。

例を挙げればたくさんあります。
その中で少しづつ、皆様にご案内できればよりAELLA製品の見る目が変わる??かもしれない。
ということでこの企画を始めました。

Part1個体差をなくす。

AELLA製品を作る上で100%自社制作の部品で構成されているわけではなく、ネジやスプリング、ベアリングといったものはそれぞれのメーカーから仕入れているものも多数あります。今回ご紹介する「ブローオフバルブ」に組み込まれるスプリングもそのうちの一つです。

余談ですが、ブローオフバルブとは、ラム圧過給車両に使われるパーツで、エアクリーナーボックス内の圧力を一定に保つためのものです。使用されているスプリングは工業製品なのでそれこそ何千万という数が作ら、品質も安定しています。ですがごくわずかにこのスプリングに個体差があり、同じ力でも縮まる量が違います。

もし、このまま使用してしまうと、同じ圧がかかったとしてもバルブの開度が変わります。そうなるとブローオフバルブの効き方や性能に個体差が生じてしまいます。AELLAではこの「差」をなくすために、ボディとスプリングの間にスペーサーを挟み、この厚さを個体ごとに圧を計って最適な厚みのスペーサーに調整しています。

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Cクリップとスプリングの間にある「黒いスペーサー」は個体差をなくすためのもの。個体それぞれで検査を行い、一定圧で一定量のバルブが開くようにスペーサーの厚みを調整している。

 

ここは皆さんの目に全く触れないところで、地味極まりないですが、AELLA製品を語る上でなくてはならない、まさに職人域なこだわりです。

 

 
この投稿は2019/08/31